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抗癌剤効能を妨げるセント・ジョーンズ・ウォート
    記事番号:20
    記録日  :Apr12/2002,13:16
    記録者  :Admin
    Web  :アガリクス・パワー

最近日本でも売られているハーバル・サプリメント、セント・ジョーンズ・ウォート(St. John’s Wort)が、一般の抗癌剤の効能を極端に妨げ、患者が服用を止めた後数週間でも本来の効能に及ばない事がわかった。

セント・ジョーンズ・ウォートはその効能に疑問を持たれているにもかかわらず、軽い鬱病のための処方箋無しで購入できる治療法として使われている。 医師達はハーブが身体の様々な薬品使用を妨げる事も知っている。

ある研究によると、セント・ジョーンズ・ウォートが一つの抗癌剤の血液レベルを40%も減少させたことを示した。 この結果はサプリメントの服用を止めた後3週間以上も続いた。

この研究を行ったロッターダム癌協会のRon Mathijssen博士は、「セント・ジョーンズ・ウォートは抗癌剤の癌を打ち倒す能力を減少させる」と言っている。
「処方箋が要らない為に、人々はそれ(セント・ジョーンズ・ウォート)が薬品だと認識していない。 人々はそれが無害だと考えている。」

同博士は5人の患者に対して行われた研究結果を、サンプランシスコで開かれた米国癌研究協会で発表した。
研究の小規模にもかかわらず、セント・ジョーンズ・ウォートが薬物療法を中断させることを示す初期の報告書に適合するので、エキスパートはこの研究が信じられると言っている。

2年前、FDA(米国食品医薬品局)は、ハーブがプロチアーゼ抑制剤(AIDS治療に広く使用されている薬)を妨害するとして警告を出した。
最新の研究では、研究者が、Camptosar(多くの種類の癌を治療するために使用される薬)とセント・ジョーンズ・ウォートの相互作用をテストした。

サプリメントの使用は癌患者の中では一般的だ。 いくつかの研究では、癌に打ち勝つチャンスが高まる事を期待して患者の約半数がビタミンや処方箋の要らない治療を使用している事を示している。

セント・ジョーンズ・ウォートは、全ての薬品のほぼ半分を分解するために身体が使うP450と呼ばれる酵素を妨害する。 そのため、セント・ジョーンズ・ウォートは最も広く処方される薬品の多くを妨害すると信じられている。 それには、心臓病に使用されるジゴキシンやベータ・ブロッカー、発作のための薬や移植後の器官拒否を防ぐための薬なども含まれる。





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